1月 27, 2016

Introduction to my art and Exhibition

今回の個展に際して書いた言葉

4年ぶりの個展、3年ぶりの展示会。社会人になって2年間、悲しいかな一度も「絵を描きたい」と思った事がなく、筆に触れることなく過ごしてきた。昨年暮れ、初めて「絵を描きたい!」という衝動に駆られ、絵を描き始めた。絵を描き始めて数日後、仕事も怒濤の忙しさを迎え始めた時期、瞬間の思いつきでパッと、個展をやろうと決意した。一瞬は迷ったが、漠然と、この瞬間を逃してしまったら次いつできるか分からないと思い、決めた。

「どういう時に絵を描きたくなるの?」と聞かれることが多いのでここに書いておくのだが、油絵を描きたい衝動に駆られる時は、案外ネガティブな経験、気持ち、状況から生まれることが多い。そしてそれをどうにか形に残したいという欲求から作品を作りたくなる。創作活動に勤しむことにより、それを乗り越え、新しい自分と何かを発見できると信じている。それに加えて、今回個展を行う自分のテーマの一つとして、今の自分の限界に挑戦したいというものも含まれている。

個展自体を開こうと思うのは、そういった気持ちや作品云々よりも、その時に自分が出会って接している人たち、今までに出会ってきた人たちと、会うきっかけを作りたいという気持ちから生まれている。また、自分の展示会をきっかけにその人たち同士も久しぶりに会うきっかけになれたらいいなと思っている。自分が好きな作家さんの言葉を借りるのだが、「いつかそのうち会えなくなってしまう、誰でも(エラーくん)」とあるように、どんな人でもその時、その場所で出会い、仲良くなって素敵な関係を築けても、同じ道・一緒の人生を歩んで行かない限りは、一緒に居られる時間は限られている。そして新しい出会いが増え、喜びが増えて行くとともに、どんどんどんどん前に出会った人たちとは会えなくなっていく。そんな人たちと会うきっかけの作り方は色々とあるが、私にとってはそれが個展なのだ。

私の作品は、私のこの瞬間を見届けてほしいだけで、絵に対する理解なんかは特に求めていない。この空間から、皆様の心の中で何か感じてもらえれば幸せです。


YURIKA
2016.01.24

  

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